住みたい物件の希望条件を整理しよう

間取り図や計算機にて、希望条件を整理するイメージ画像
住まい探しをするときには、「あの部屋は新しくてよい」「この部屋は駅から近いからよい」など、それぞれ気になる部分があって、なかなか候補を絞り込めないことはよくあります。新たな部屋探しの目的がなんだったのかを見失わないように、まずは希望条件の整理をしましょう。

自分の生活スタイルをイメージする

物件の条件を検討する前に、自分の生活スタイルをよくイメージしましょう。例えば、平日なら朝は何時に起きて、支度をしたら何時に部屋を出るのか、そして、何時に帰宅をして、夕食の買い物はいつするのか、夕食やお風呂を済ませ、何時に就寝するのかなど、一日の生活を具体的に考えてみるのです。

 

もし、朝早く起きるのが苦手な人なら、通勤・通学にかかる時間は少ない方がいいでしょう。さらに平日だけでなく、休日の過ごし方もイメージすることで、住まいの周辺環境の理想的な条件が浮かび上がってきます。

 

また、今の住まいで感じている「不便なこと」をリストアップすることも大切です。一日の生活の中で不便に感じていることを、新しい住まいでは改善できるかもしれません。新居の条件を考える上でも、大事なこととなるでしょう。「不便なこと」をリストアップしたら、「新しい住まいに望むこと」をリストアップしましょう。自分の生活スタイルを考えながら、「こんなものがあったら便利」「こんな条件なら今の不便さを解消できる」など、現実的なことをイメージするとよいです。

条件をリストアップする

チェックリストを用いて賃貸物件の条件を整理するイメージ

住まいの条件をリストアップするとき、具体的にはどのような項目について検討すればよいか確認しましょう。条件の一例を記します。

 

【立地条件】

通勤・通学のために駅やバス停に近いことや、スーパーやドラッグストアなど日常の買い物が便利なこと、学校が近いこと、散歩やのんびりできる公園があることといった利便性の観点がまず考えられます。ほかに、交通量や道路状況などの安全性や音のこと、閑静さや治安面、眺望や日当たりなど、希望する立地条件にはさまざまなことが考えられます。暮らし全体の快適さに関わってくるので、とても大切です。

 

【構造・設備仕様】

建物の構造が木造か鉄筋コンクリートか、耐震性があるか、バス・トイレ・洗面所は独立しているか、作業台の広いキッチンか、エアコン付きかなど、建物の仕様や設備の仕様についてのこだわりがある場合もあるでしょう。構造は安全面に違いが出ますし、遮音性や断熱性などの普段の暮らしに直接関わるところでもあります。設備はさまざまなものがありますが、住戸内のほか、エレベーターや駐輪場などの共用部分についても考えましょう。

 

【家賃】

毎月支払う家賃の上限が決まっているなど、予算を限定的にして探すケースもあります。その場合、管理費を含めた月総額で考える必要がありますし、駐車場を借りるならその費用も加えないといけません。また、礼金、仲介手数料、引越し代などの初期費用の予算も加味する必要があります。

 

このように自分が考える条件を出していきましょう。

希望条件の優先順位を決める

希望条件をリストアップした後は、条件に優先順位を付けていきます。優先順位を付けずに部屋を探し始めると、条件が多過ぎて、全部当てはまるような物件はとても少なくなってしまいます。該当物件ゼロということも出てきてしまうので、必ず優先順位を付けます。

 

優先順位の付け方は、ランクで分ける方法をおすすめします。例えば、希望条件として、「駅から徒歩10分」「日当たりがよい」「バス・トイレ別」の三つがあるとします。これらを「絶対=A」「できれば=B」「なくても=C」というランクで振り分けるのです。

 

仮に「駅から徒歩10分」を「A」ランクにしたなら、まず駅から徒歩10分以内の物件を探すことになります。「日当たりがよい」の条件を「C」ランクにした場合、「なくても」よいので、候補物件が少ない場合には、まずこの条件を取り下げることになります。

 

このように条件に優先順位を付けていくと、部屋探しをする上で整理がしやすくなります。また、自分がどうして住み替えるのか、本当の目的・要望も自然と見えてくるでしょう。

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